けものフレンズ2について本気出して考えてみたよ、後で答え合わせ→ひとつも合ってなくて、私氏激怒

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うちらは一体何を見せられてるんや(5話までの感想)

 

監督降板、オーディションのプロフィール記載や台本盗用、ぱずるごっこの音楽不正利用(※結局不正じゃなかった)などなど、始まる前からめちゃくちゃに荒れていたけものフレンズ2ですが。

遂に5話であの方が戻ってきました。そう、かばんちゃんです。

 


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ん?

 


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かばんちゃん……?

 


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え?

 


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だーれー?(カバ風)

 

 

今までのけもフレファンはみんなケムリクサに行ったとか言われてますけど、まだあんまケムリクサにもハマれてなくて。

私はね、あのけものフレンズの続きが見たかったんだよ、と思いながら願いも込めて視聴してます。

(ほんとは5話で止めようかと悩んでたんだけど、これは最後まで見る必要がありそうなので最後までは見ますよ) 

……で、まあたつき云々除いてもけもフレ2に色々な問題があるんで、そこを考えてみました。これさえクリアしていれば何も起きなかったのに……。

 

 

1:ストーリーが1期(前作)の焼き回し、それも劣化している

ゴリラ回とかはもう『へいげん』と大まかな流れが一緒。(日々争っているフレンズ達、長は威厳があるが実は裏では温厚、ヒトが戦闘以外のルールを考案する)

しかも前に比べれば『キャラクターの魅力が半減している』ようにしか見えない。同じ尺を使っているはずなのに、長々とキュルルにヒトの恐ろしさを見せて欲しいうんぬん頼んで、肝心なフレンズ達の特性はせいぜいゴリラの「気が弱い」と言うところを見せたくらい。これがみんなの好きだったけもフレ

火中の栗を拾ったスタッフはすばらしいと思うけど、これはどうなんだろうか。たつきに縋るしかない、とか言われても仕方がないだろと思った。

それからおうち回のアリツカゲラが物件を紹介する流れは、前期のろっじのお部屋紹介からさらに劣化(場所の良さを話すだけどころか、相手がどんなフレンズか理解している上で絶対に選びそうにない場所を案内するとか)しているのはちょっとがっかり。

何か見つける→すっごーい→フレンズの紹介→困ったことが起きる→キュルルがなんかする→解決する

流れは前期と一緒のはずなのに、なぜか薄い。目的がないから?会話に妙がないから?

(※ニコ動の解説動画にて、『キュルルの解決ありきで問題のあるフレンズを出しているから』と言う趣旨の内容を発見。その通りだと思います。キャラが脚本にゆがめられている悪例)

 

いや、勿論だが。たつきが全部出来てた、1が全部すばらしかったかと言われればそうじゃなかった。

唐突に出てくるじゃぱりまん、細かく説明されない『ラッキービースト』や『ジャパリパーク』。先代以前のぺぱぷの説明不足。謎の人物ミライさんや、バスは知らないのにまほう!を知っているジャガーなど、設定やストーリーでの突っ込みどころは確かに多い。でも誰も粗探ししなかった。なぜか、それはけものフレンズが優しい世界だったから。ヒトによって得意なことちがう、と相手を否定せずにちゃんと受け止める優しい世界だったからだ。

結局ジャパリコインが何に使われるのかとか、ツチノコがなんであんなテンション上がったのかも説明が無いわけだし。でも誰もつっこまず考察を続けていた。旧アプリ版(ネクソン版とも)との因果関係なども見たかったからだろうか?

 

2:↑を踏まえた上で1見なくても大丈夫発言

プロデューサーさんが「けもフレ2は1を見てなくても見られるように作ってます」と言ってたそうです。いや、どこがだよ……。というところも含めて問題。

けもフレ1はたつきが勝手に作った作品だからみなくていいよと言う意味にも聞こえる気がしてしまうのは考えすぎか。

と言うかシリーズナンバリングで「前作見てなくても大丈夫」と言うような趣旨のことはなかなか言えなくない?結局前作見ておけば良かった……となることの方が多いし。

だったらサーバル出す必要なくない?もっと言うとかばんさん出す必要なくない?どうぶつビスケットのメンバーも固定する必要なくない?センちゃんとアルマーの声優が前作のアラフェネである必要なくない?今回は曲の提供もしてないみゆはんにコウモリ役させる必要なくない?

前作からの続投キャラ出して前作ファンを取り込もうと言う姿勢見せといて「前作見なくても大丈夫」はおかしくない?

このへんもやもやするんだよなぁ……。(なおダンガンロンパ)

ついでに、次回予告のメンバーも1からの登場フレンズだったりする。2から見た人訳分からんぞ。なんでアルパカがカフェやってんのかとか説明いるぞ。

 

3:世界がぎすぎすしている

ずっとぎすぎすしてるのは何でなの?

カラカルが「あんたなんか」「あんたみたいに」のように突き放すような口振りを言ったり、レッサーパンダは「私なんか……」とすぐネガってみたり。と思えばイルカ達は「ご褒美くれなきゃ返さない」と現金な面を見せる。ほんとの愛どこ……ここ……?

あとヒョウExの「どうせここには登られへんのやろー!」って煽り方もなんか怖い。ふつうの喧嘩じゃん……もうけもフレじゃなくていいじゃん……、なんならヒョウである必要ないじゃん。

キャラに罪はない、けもフレに罪はない……あるとしたら脚本。

 

4:とにかく台詞がいちいち説明調

たとえばカルガモの「私、団体行動には厳しいんです!」と言う台詞。

一見それだけだと何も思わない台詞。

だけど、フレンズがわざわざそんなこと説明するだろうか?と考えてしまった。いや、説明するのかもしれないけどさ?あまりにも説明口調すぎて笑いました。その前の台詞が「前を見て歩かないとあぶないでしょ!」と言う旨なのでますますちぐはぐ。

こう言うの、前作だとボスがやってたけど、同じ構図を使いたくなかったのか、はたまた使えなかったのか……。

 

カラカル「あの子、ほんっとみんなで一緒にってことにこだわるのよねぇ……」

カルガモ「こらー!(ぴぴー!)勝手におしゃべりしない、ちゃんと守ってください!」

みたいな流れでならまあ分かる。と言うか、初対面の人間に突然団体行動を守らせようとするの、控えめに言ってもサイコじゃない?

とにかく助長と言うか何というか。

 

5:解説のおにいさん・おねえさんがいない

動物園コラボを積極的に行っているけもフレ。前作の成功のひとつに、『実際に動物園で飼育している飼育係や、保護団体の方々の解説』があったことが挙げられます。

なぜかって言うと、これをきっかけに「あの解説のヒトに会いに行こう」と言う層が一定数いたんですよね。特に初回でサーバルの解説をしたしんざきおにいさん「若干ゃ草」「ジャンプ力ぅ……ですかね」は大ブレイク(※ちゃんとしたインタビューを尺に合わせて雑編集したらああなったらしい)し、実際にしんざきおにいさんに会いに行くヒトや、ニコニコ等のコラボでしんざきおにいさんが解説する場面が生まれたりした訳でして……。

 

(他だとグレ爺こと『二次元に恋したペンギン』グレープ君関連で、東武動物公園飼育員のYMDことやまだおにいさんが有名になったりした。詳細はグレープ君で検索。なお、グレープ君は史上初のWikipediaに単項目を持つフンボルトペンギンである)

 

6:偽りの動物ファースト

たつきを下ろした理由は動物ファーストに背くからだったとどっかで聞きました。

「パンダのしっぽの色が違う」「カルガモの配色が違う」「飼育下のイルカ達を下げるような描き方をする」「丸まらないはずのオオアルマジロが丸まる」「ゴリラのドラミングは手がパー」

動物ファースト……とは?

 

7:そもそも面白くない

たつきの降板、オーディション問題、監督の前歴云々、大人の事情全部抜いても、単純にひとつの作品として面白くない。

(ニコ動の5話解説動画見ながら「確かに……」と思った)

1そっちのけで2だけでも見られるように作ったと言ってたが2単体で見て面白くない。

何もかもが唐突に始まり、脈絡なくヒトの力を誉め、終わる。意味が分からない。それが今作の問題点なのではないか。

1を上げるために2を落とすとかじゃなくて、けものフレンズ2として、単体のアニメとして面白くないってすごい問題じゃないか?

 

 

とまあこんだけ書いたらただのネガ記事になって『これだから1期原理主義者は』的な感じになってしまうので、それはなんかなぁと思って疑問点をまとめます。

 

 

○疑問1:前作と今作のフレンズの様子が違うのはなぜ?

前作は『ヒトになったケモノ』、今作は『ケモノのかぶりものしたヒト』と呼ばれるほど雰囲気が違う。違いすぎる。なぜか?

多くの考察で見るのが、「今作はケモノとヒトの絆について描きたいのでは?」と言う意見(だとしたらこんなにギスギスする必要ない気がする)。

つまり、ヒトによって変わった、飼育個体や愛玩個体の話なのでは?と言う意見である。ま、サーバルカラカルを飼ってるおうちもありますしね?

ジャパリパークが元々『フレンズ達と楽しめるテーマパーク』だったことを鑑みれば、やや疑問が湧くところではあるけれども………まあそれはそれ。

なんかサーバルも「すっごーい!」無双したり、かと思えばぜんぜんIQしっかりしてたりブレてるが、それも成長なのかもしれない。

なーばりとかきのう”ぉりとか言わなくなっておねえさん寂しいよ。

 

○疑問2:キュルルが『ヒトであること』に拘るのはなぜ?

僕はフレンズじゃなくて、ヒトです。と毎回訂正するキュルル。だが、本当にヒトなのか?

『わざわざヒトだと言う』『腹の音とされたキュルルと言う音は人体で出せる音ではない』『不自然なオッドアイ』などなど、ヒトかどうかも怪しい。むしろ、『ラッキービーストのフレンズ化』と言われた方がまだ信じられるレベルである。ヒトの叡智タイムもなんかゆがんでる辺り、彼女はヒトではないのだろう。

 

○疑問3:5話ラストらへんのアムールトラはなんなの?

これはすんません、私も分かってなかったんだけど。旧アプリ版の中にガオガオ病と言う単語が出てくるらしいです。

これは、かかったフレンズが元の動物の声しか出せなくなる病気。進行すると思考能力や挙動もケモノに近付き、果てには記憶すら失いケモノレベルまで戻ってしまうと言うことのようでした。

なので、おそらくこのアムールトラはガオガオ病に感染した個体である可能性が高いです。旧アプリ版とのつながりを見せてくるとは……これもしかして旧アプリ版復活ある?あったらやりたい……(ない)(ダベミはけもフレリメンバーを応援しています)

 

なおこれを使うと、サーバルがかばんさんを忘れている理由を説明することも出来ます。つまり、サーバルは一度ガオガオ病を発病し、記憶を失っていると言う可能性があると言うことです。6話以降の進み方にもよりますけど、そこでちゃんとしたストーリーに戻られてもじゃあ今までの茶番は……と悲しくなりそう……。

 

○疑問4:あれはかばんちゃんなの?

今のところあれはかばんちゃんじゃないと私は思ってます。

可能性があるとすれば『かばんちゃんを名乗る別な人物(サーバルに対する旧アプリ版のセーバル)』もしくは『1期12話でフレンズ化が解けたことにより表面化した、かばんの元になった人物(ミライさん?)』かなと。

一応『フレンズ化が解けたことによって成長したかばん本人』と言う説も捨てきれないんですけど、それだとあそこで燃える紙飛行機を投げるのかなぁ……と言うのが気になるとこ。

 

○疑問5:ラッキービーストがフレンズとふつうに会話してるのはなぜ?

前作では「パークの緊急事態にだけ、フレンズと直接会話する」と言う描写がありまして、今回もフレンズとは直で会話してないらしいです。どう見てもしてるんだけど。

うーん。だとしたらカラカルがフレンズじゃない、とかそう言う話になってしまう……なんなんだ……?

 

○疑問6:センちゃんアルマーのボス、あの方って誰?

これは今のところイエイヌ説がありますね。キュルルのことを待っているイエイヌ(秋田犬)の可能性が示唆されていますが、まだヒントが足りなさすぎるかなと。

 

 

とまあながながごめんなさい。ほぼネガキャンみたいな感じで見てるヒトがいらいらしたかもしれませんが、私はあのほのぼのした、のけものにされない、ギスギスしてないけものフレンズの2期が見たかった。その無念たるやすさまじく、今回の記事を書き上げるに至りました。

(※今後、加筆修正される可能性があります。また、けものフレンズのことは大好きで、今回の2を作ってくれたスタッフのみなさんにも感謝してもしきれないけれど、だからこそ納得行かない部分を書きました)

5話6話は荒れるそうなので、これからの展開を恐怖しながら待ってみたいと思います。それでは。

 

◆↓ここから6話視聴後の追記。また各話の全面的ネタバレを含みます。

 

と言う、まあ、うん、自分の中では表現や怒りを比較的マイルドに収めた方でした。

でももう無理。

今すぐ即刻けものフレンズ2なんて無かったことにしてほしい。もしくはけものフレンズ2は1とは完全に別時空の世界だったと思いたい。あんなものがけものフレンズのアニメシリーズの続きだなんて認めるくらいなら、もう古参厨でもアンチでもいい。

 

6話視聴後の率直な感想は、虚無でした。面白いともつまらないとも言えない、完全な虚無。もう何の感情も湧かない状態。けものフレンズそのものに対して、「ああ、もうけもフレは終わったんだな」と思いました。しかも、こんなに理不尽な形で。

 

(似たように1期が熱狂的/2期が落ち着いた例としておそ松さんも『終わった』とか言われるけど、終わったコンテンツなら今更映画化なんてなりませんし、むしろ作品側は『これギャグアニメやぞ、目ぇ覚ませ』のスタンスでいたことで過激派が落ち着いた印象さえあります。関連作品は未だに売れ続けてますし、勢いが落ちたとは言え、全体が終わったと言うには余りに早計です。ところで君はどの松好き?僕はチョロ松)

 

でそこから時間が経つにつれてどんどん沸き上がる怒り。けもフレ制作陣のけもフレに対するリスペクトの低さ。クリエイターとして、あるいは金の動くコンテンツを見越していたプロジェクトとして恥ずべきです。

とりあえず下の記事も読んでみてください。

 

「けものフレンズ2」今後かばんの再登場は? 木村監督&ますもとたくや氏に聞いてみた【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

 

いや、いやだから。あの内容で2だけ見て理解することは不可能でしょ。今までの話で、2のみの知識で視聴に問題ないヒトいたの?いるなら教えてほしいわ……。というかあんだけすり寄っといて2だけで大丈夫とかマジ正気?頭フットーしてません?

もしかして1見てほしくないの?ああ、だからかばんの一人称の変更とかしたんだ?感じ取りたくなかったわ。100歩譲ってミライさん風に成長したから一人称もミライさんに寄せた、と言うことだとしたら、それは作中でにおわせるべきで視聴者に考えさせることじゃないし、2から見た人はそもミライさん知らないんだから分かるはずありません。

というか、サーバルとかばんの過去に関するものが、回想やモノローグのひとつとて入らないから、新規層だとふたりの関係を察することすら困難なんですよね。

最後の「サーバルが前に言ってた、一緒に旅したとか言う変なフレンズ」と言うカラカルの言葉から二人の関係を察せ、と言うのはかなり無理がある(少なくとも1のような信頼関係が合ったかどうかはわからない)ですし、初対面でしかも自分達に情報を与えてくれた相手を変呼ばわりって辺り程度が知れます。

説明口調が激しいのに説明不足とか言う、アニメとか関係なくクソな構図です。

ついでに、まだかばん登場させるつもりっぽい口振りなのが許されるなら首絞めたいレベルで怒りを呼ぶところですね。茶番しか作れないくせに、これ以上かばんに触らないでほしい。

 

それからまたありましたよ、脚本のために、キュルルの為に、はかせ・じょしゅはバカになりました。

そりゃ2しか見てない人はいいでしょうね、はかせとじょしゅの存在の意味も大きく捉えることはないし、何より自分達から調べてたのに海底火山を知らないマヌケを晒したことも『キャラの個性』として理解してもらえるんでしょうから。

でも違いますよね?はかせもじょしゅも、文字が読めるからこそ研究に従事しているわけで、ましてや海底火山について書かれてた本はキュルルの持ち物と言うわけでもない。IQが高いふりしたいのか、それとも低いふりしたいのか、そろそろ一貫性持っていただいてもいいですかね。

あとふくろうなのに飛んでるシーンで羽ばたきのSEはおかしいですね。誰も最終チェックで止めなかったんですか?バイト雇ったら?

 

それと、ビーストの存在ね。

けものはいても、のけものはいないんじゃなかったの?

明確に『フレンズの形をした敵』を作ってしまった。考え得る一番の悪手。なんでこんなことしたの?それならガオガオ病の方がまだ納得行ったのに、と思ってしまう。だって敵だし、倒すんだよ?ケモノ同士戦うんだよ?それはもうさ、違うじゃん。

へいげんでも確かに戦ってたけど、捕食者と餌みたいな関係でもなく、ただなーばり争いしてただけだし。それに互いにけが人すら出てない状態だった。

まるでⅩⅢ機関に出会った時のプレイヤーみたいな気分だぁ……。(KHファンのみなさまごめんなさい)

それともアレもやっぱり1の話だから別?だとしたらみんなが求めてたけもフレはこんなんじゃないから、マーケティングやり直した方がいいですよ。

 

ただそれでも声優さんの演技はここ一番で完璧すぎて、ラストのかばん(内田さん)の「……そうだね」「あの子のこと、宜しくね」なんてもうさぁ、百合。最高。最&高。あそこで豚汁食える。

あと「やみつきになるのです」とか最高だし、かばんさんは普通にイケメンだけど、なんで「かばん……って、呼ばれてる」ってセリフなのかは意味不明。それならストレートに「みんなからはかばん、って呼ばれてるんだ」でいいじゃん?サーバルと過去縁が合ったから名前いったら分かるかな的なこと?でもそれだったら1見てなきゃ伝わらないうぎゃーーーーーー!!!!

 

以上です。

けもフレの最後を見届けるため、(大逆転は無理にしても)何らかの逆転を期待して、最後までは見ることにします。ファンってたぶん、そういうことだから。