ビットワールドさんそろそろ大対戦やってくんないかなぁ
ビットキャッスル。
そこは、夢の建物である。
なぜって、確かに電力不足や能力不足はあったけど、それさえ解消出来たなら永久に住み続けられるし、解消するためのアイテムは虫退治すれば手に入るし?建物自体はどんどん階が増えて行くし、てっぺんには温泉まであるし、部屋は色んな種類あるし。ほら、こう聞いたら最高の建物だと思わない?
まあ、懸念があるとすれば時々どこにつながってるのか訳の分からない扉があることくらいかなぁ。
あ、そうそう、そうなんだよなぁ、どこにつながってるか分からないんだ。そこと海がつながってて、前はサメに襲われかけたこともあったっけな。どこかの扉は雪山につながってるし、ほんつと何なんだろこの建物。
そう、だからおかしくない。───その扉のひとつが、『どこかの時空とつながっていても』。
突然開く扉。
現れたのはかつて消えたはずの黒幕。
「な、なんだ!?」
「セイコー、あれ!」
「黒い………箱?何あれ」
そいつは、
『お前さえいなければ、私は』
「まさか、お前は───」
【バグハグ大王】。
かつてビットランド───この世界の前身である場所を混乱に導いた存在。昔はこいつのせいでビットランドに全く人が寄りつかなくって、99人連続で断られていたらしい。そしてセイコーが移住者100人目なんだって。
って、そんなことはともかく!
凍り付くセイコー。破壊された僕達の仲間。
「な、っ……ど、どうすんだよこれ!?」
「セイコーッッッ!!!」
「何とかして助けないと!」
「でも……なんか前みたいに偽セイコーが出てくるとかじゃないのか?」
※三年くらい前の話。
「それはやってみなくちゃ分からないよ」
「いや……ダメだ、セイコー助けるより先に、まずアタシ達が助からないと……!」
ビットワールドに迫る……危機!
「何ィ!?セイコーが!?」
「セイコーのこと、助けよう」
「当たり前だよ、行こう!『コッコ』『ピッピ』『キンタロウ』!みんなの力を貸して!」
「辞表?どういうつもりだ?」
「俺が行くのは個人的な都合ですから。貴方様に迷惑かけらんないでしょう?だから……」
「何を言っている、最初にこの旅行に巻き込んだのは私だぞ?」
みんなのリーダーのピンチに駆けつけるかつての仲間達。
皆、おんなじ世界で繋がってるんだ───
「行くニョ!」
「ふん、かつての敵は今の味方と言うわけだ。皮肉だな」
「やるんだわさ。うちらがやらなきゃいけないんだわさ」
……そして。
「校庭に謎の穴が!」
「あれはきっと……『ほかの世界につながるホール』まんねん……」
「ネーミングセンス!!」
「ここで問題です!あの穴はどこに繋がっているでしょうか!」
「金払たら行ってもええやろ?」
「仕事したくないっっ!!」
「行くなぁぁああぁ!?」
カミングスーン……。