好きな二次元の男性は、クズでした。(チョロ松編)
我々がクズを見ている時、クズもまた我々を見ているのだ。
もうどうしたって変えられない、この悲しさをどうしたらいいのだろうか。
けれども、キミだってきっと全力で足掻いているのでしょう。足掻いた上でクズなのでしょう。
仕方がないよ、それならそれでも。だけれど、結論がクズであることからは動かないのが悲しい話。
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二回に渡って自分の大好きなクズを紹介してきました。
再三言いますが、それでも好きなんです。ただ倫理的にもキャラ的にもどう表現したってクズの二文字になってしまうだけで……。
三度目になった今回、ある意味今までよりもさらに輪をかけたクズ、チョロ松をご紹介します。
相変わらずネタバレ等への配慮はありませんので、お気をつけください。
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3:おそ松さんより、松野 チョロ松
まつの ちょろまつ くんです。
彼は世界一有名な六つ子の三男に当たります。今更作品等々についてご紹介するのはさすがにおこがましいので、今回ばかりは略させてください。なんせいい意味でも悪い意味でもものすごく有名ですし。
今まで紹介した中でも指折りのクズです。すまんな、お前はマジでクズだ。 好きなんだけどその辺は本当に擁護しようがないんですよ……。
特にどの辺か、ご紹介しましょう。
○そもそもニート
葉隠なら学生(兼占い師と言う名の自営業)、足立さんなら警察官。どんなクズでも大抵は職に就いています。
ですが、チョロ松をはじめ松野家は6人いて全員がニート。無職ならともかくニートです。つまり、働く気がない。既にこの時点でクズじゃん。
ちなみに、チョロ松だけは就活する気があるっぽいのかバイト雑誌などを読んでいる描写がかなりたくさん出てくるのですが、実際にバイトしている描写が出てきたのが末弟であるトド松のみと言う時点でお察しですね。働く気があるよ、と言うポーズを取っているだけです。
(ストーリーによっては一応工事現場でバイトしていたり、マグロ漁船に乗ったりはしているんですが……)
○しかも童貞
そんな出会いの場もない彼ら(チョロ松含め)は、トド松に「合コンに連れて行ってほしい」と懇願しています。
と、同時にお前がやれなきゃ誰がやるんだとも語っており、間違いなく童貞です。しかも全員。よく考えたら童貞ネタはちょいちょいそのあともイジられてるし、卒業はまだまだ先でしょうね。
(カラ松だけは腐った花みたいなのから出てきたブスな花の妖精とヤってるかもしれないんですが、本人的にはノーカンでしょう)
卒業したい、と言う意志と愛情を混在させてしまい、幼なじみであるヒロイン・トト子ちゃんにほぼ毎回ヤらせてほしいと頼み込んでる辺りも割とクズいですね。近場で済ませてしまえ感が拭えません。
童貞をDTと言い替えるのを普及したハライチの澤部さん、ありがとう(他の人かもしんないけど)。彼らの台詞もソシャゲだと大体DTって言ってます。
○意識高い系クズ
一時期、なぜか松を知らない人達にも流行っ(てしまっ)た【自意識ライジング】と言う言葉があります。
これは『理想が高かったり、自分に出来る範囲を超えた言動を繰り返す。自意識が高すぎるが故に、周りにも悪影響を及ぼすほどの意識高い系である』ことを表して(揶揄って)いるわけですが、
実際ストーリー中ではチョロ松の自意識は自らの手を離れ成長しまくり、結果本人はビジネスマンごっこをしながらカフェで悦に浸り、彼の自意識は触手の生えた球体と化して町の人々を襲っていました。
ちなみになぜビジネスマンごっこ、と言う表現なのかと言うと、ストーリーラストに出てくるチョロ松はダンボールで作ったパソコンを触りながら、ダンボールで出来たスマホで会話していたからです。その時の台詞も「そこはダブルクリックで……はい、そこはトリプルクリックを……」と中身が全くないことを言っています。
○自分のことを正常だと思っている異常者
プロフや公式でのチョロ松の解説は「唯一の常識人」となっていることが多く、基本的にボケしかいない松野家でほとんどツッコミに回っている苦労人のように見えます。ゲーム等で、コラボ先に謝り倒したりしている光景(ゆるドラシル、18他)もちょいちょい見られます。
が、蓋を開ければ上記の自意識ライジング。さらには重度のアイドルヲタクです。ただのヤベーやつだわ、こいつ。
そして悲しいかな、自分を正常だと思いこんでいるせいかギャグアニメのメインキャラクターなのにメイン回が非常に少ない。致命的ですね。
まあ、そのメイン回も散々で、初めてのチョロ松メイン回は兄であるおそ松にオナニーを見つかる話と言うね。しんどい。チョロ松しんどい。
そんなムーブをしているせいなのか、すぐ下の弟であるはずの一松からまともに呼ばれたことは一度もない(一期時点で/派生やソシャゲ、小説はその限りではない)んですよ……。しかも唯一呼ばれた一回も「シコ松」呼ばわりでした。
○クズを見下すメンタル
前項でも挙げた通り、彼は自身を正常だと思いこんでいます。故に他の兄弟に対して(ツッコミとはまた別に)ものすごく態度が悪いことがあります。
特に絡まれていたのはトド松で、パチンコに勝ったトド松の金を一松と共に巻き上げようとしたこともあれば、バイト先のカフェに乗り込んで他の兄弟とともに荒そうとしたこともあります。
(ちなみにバイト回は他兄弟に基本優しいはずのカラ松が珍しくゲス顔を見せているので、恐らく兄より優れた弟などいねぇと言いたいのでしょう)
他、おそ松に対してもかなり辛辣です。そもそも兄さん呼びをあまりしておらず、尊敬もしていないのでしょう。
野球をした時にバッテリーを組んでいたものの、そもそもチョロ松のオナニーを発見しイジり倒し始めたのはおそ松でしたし、関係は良くもなく悪くもなくと言うところでしょうか。そう言えばおそ松にアイドルとの握手を邪魔された上、自分と○ックスしてほしいと言われたこともあったな。
(そしてこのセッ○ス連呼が初めての松収録だった櫻井ェ……)
そして今年、ソシャゲ『しま松(よくばりニートアイランド)』のハロウィンイベントで、わら人形を使っておそ松を呪い殺そうとしていることが発覚しました。マジかよ!
○根は結局六つ子
一応マトモであろうとしているチョロ松ですが、結局血は争えないのか、クズな面が多数見られます。
たとえば、彼は女の子が絡むとポンコツになってしまいます。トト子ちゃんのマネージャーに就いていた時や、女体化したチビ太に身ぐるみはがされても笑顔を保っていた辺りはもはや狂気です。しかしブスには厳しく、「ケツ毛燃えるわ」と言うコメントを残しています。
さらに暗黒クソカーストの底辺の住人のひとりとして、リア充を目の仇にしているようです。クリスマスやバレンタインなどになると顔色が変わります。唯一の常識人設定はどこに行った。
また、ある回では「俺、そろそろ主役になっていいかなぁ!?」とも口にしており、実は虎視眈々と主役を狙っていることも明らかになっています。(この時は六つ子フォーメーションでおそ松を抹殺している)
家のストーブの灯油を買ってきてほしいと言われたにも関わらず灯油を買う代金を使いひとりで酒を飲んでしまうエピソードもありますし、酔いつぶれて街の人間に対する文句をぶつくさ言っていたこともありました。
さらには六つ子として、兄弟に混じって他人の車を破壊しようとしたり、金持ちになった友人から金を巻き上げようと企んだりもしています。血は争えない……。
○そもそも名前からして
結構最初の方で、DQNネームであることをイジられています。本人にも自覚はあるようです。
大体チョロ松ってDQNネームすぎません?
一松は響き的にもおかしなところはないからセーフ、カラ松・十四松は実際につけるかどうかはともかく言葉として存在するのでまあありでしょう。おそ松・トド松も言葉としては存在しますが、由来や意味がかなりひどいので本来ならアウトですね。
が、そんな中一人だけチョロ松って。チョロ松ってなんだよ。意味は何なんだよ。
かつて「おそ松くん」だった頃の彼の個性は、足が速くちょろちょろ動き回ることでした。が、大人になった今、その個性も死にました。
そう、そうなんです。もはやチョロ松にチョロ要素は残っていないんです。
強いて言うなら「女の子に弱い」と言う部分でのチョロい松なのかもしれません。
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さんざ挙げてきましたが、だいたい六つ子が悪いみたいなエピソードばかりになりました。ギャグアニメだし、多少はね?
これで伝わるかどうかはさておき、チョロ松の魅力を存分にアピール出来たんじゃないかなぁと思います。
なお「私のチョロ松君を悪く言わないで!」的なコメントはまじめにノーサンキューですし、そう思った方は二期の一話を見て深く反省してください。
………で、当初の予定の人物は紹介終わったのですが、もしかしたらまだ続くのかもしれません。