けものフレンズ2の9話が最高な訳ないでしょ、と言う話※追記でコメ返答
いやいや、9話が優しかったとか何を言ってるんですかね何とかさんは。
ん?うーん、誰のことでしょうね。
私はけものフレンズと言うIPは好きで、このIPの力を信じていて、あの優しい世界を見たくて、2にも期待していて。
そんなこと言ってもちゃんとけもフレ2は最後まで見るよ。批判するならまず視聴は基本でしょ。それに別に悪いところばかりと言う訳でもない。ただただ脚本が悪く、たびたび作画崩壊する背景が悪く、それを通す監督が悪く、故にめちゃくちゃスケジュールを通した委員会が悪い。
— ダベミ (@DABEMI_ss) 2019年2月26日
と思ってるので一応最後までは見るつもりです。なんですけど。
あれはさぁ、だめでしょ。
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結論から言っちゃいますと、9話は最低の、それもアニメ史に残るレベルの最低の作品だったと言わざるを得ないと思います。
自分がそう思った理由を順番に説明しますね。
1:とにかくストーリーが雑
前回檻に入れられていたはずのキュルルが、暗転したらなぜか檻が壊れてて座り込み。もうこの時点で説明不足。
あとはアルマーセンちゃんが「場所を知らない」と言ってた割にちゃんと誘導できたこと、ストーリーの都合を背負ったせいか我が儘な言動のキュルル。
話がひとつひとつちゃんと区切り付いてないから、場面が切り替わっても話がだらけて何が起きてるのかさっぱり分からない。
なんのこっちゃ分からん、フォローも感動のエンディングも無いからまるで学芸会。いや、それ以下。金もらって作って良いもんじゃない。と思います。
2:キュルルがひどすぎる
ずっと思ってたけど性格悪すぎない?
イエイヌと遊んだ(遊んであげた)かと思えば、特になんの脈絡もなくカラカルのことを思い出して寂しそうにしたり、「外にはアイツ(ビースト)が出る」とさんざん忠告されてるのに勝手に飛び出したり。
しまいには自分の為に戦ってくれたイエイヌに感謝の言葉ひとつもなく「おうちにおかえり」ですって!
これでどう感動しろと?
キュルルが最初に感謝と謝罪の言葉を述べるべきはイエイヌでしょ。なんでそれをカラカルに?意味が分からない。
3:お粗末な考察要素
突然月がアップになって映るシーン。あれなんなの?みんな月に逃げたのかな?(名推理)
それから一番の謎はサーバルが野生解放してにらんだだけでビーストが退散したことかな。これは説明ありました?
なんかサーバルとカラカルだけは無駄に強いみたいな設定引っ張ってますけど、設定だけは立派でそれを表現できてないんだよなと言う感想です。
4:やりたいことを詰め込んだ展開
カラカルとキュルルの仲を深めたかったんでしょうね。そこにイエイヌは必要でしたか?
ただのあてこすり、イヌなのに当て馬。誰かも言ってたけど、「私達ずっ友だから」をするための舞台装置に成り下がっています。
あとマジロコンビ、ダブルスフィアだっけ?は重要なところでご褒美もらわないんですね。へー。なんで?尺足りないから?
5:背景も美術もなんもかんも
なんかパース狂ってるっぽい家の中とか、なぜか移動する家具?とか、扉が開いてから音が鳴るシステムとか。
そんなにヤバいなら一回寝よう?ね?
とにかくひとつ言いたいのは
「こんなもの子供に見せるな!」
です。
警告されたのに勝手に出て行く
心配をよそに自分がしたいことだけする
自分は何もせず味方に頼り切り
自分の為にボロボロになった仲間に礼も言わない
言われたままの言葉で家に帰るよう命令
これが主人公の行動なの?
子供に見せたら悪影響待った無しでしょ。
援護派の意見を一部みましたけど、
『キュルルだって最後の『おうちにおかえり』を言いにくそうにしてた』
→どこがだよ、言われてからキュルルがどれだけのスピードで言い返したか分かってんのか?
言いにくそうにするなら、一度言葉に詰まるとか、数秒迷ったような顔をするとか、せっかく帽子あるんだしサトシ先輩(ポケモン)みたいに帽子で顔を隠して涙を見せないようにしながら言うとか、もしくは「また遊びに来るね」とフォロー入れるか、
どれかにしないとだめでしょ。じゃなきゃキュルルは『イエイヌに言ってと言われたから、指示されたとおりに言ったようにしか見えない』と言う印象残すだけなんだから。
と言うか実際そう受け取られている人間が複数人いる時点で、どう言った思惑があったとしても失敗なんですよね。だって伝わってないんだから。
『これは人間のエゴを描いた作品』
→問題提起にもなってないレベルの技術と表現力を都合良く解釈するなよ。
エゴを描くにしても、すでに放棄されたはずのジャパリパークでそのような問題は適切か?と言う話です。
そもそもイエイヌは既にアニマルガール化(フレンズ化)しているわけで、つまり『イエイヌと言うフレンズ』なのならば他にも定義のしようがあるわけでしょ?
第一、ヒトがいつどうやっていなくなったかも分かってないのに、それを待ってるフレンズってのも結構難しくないです?そもそもキュルルのことをどっから聞きつけたかと言うことも解決してなくないです?
しかも結局解決して無くないです?『イヌがおうちで待ってるぞ!どうする?→イヌにまってもらおう!』まぬけか!
『ネガティブからは何も生まれない』
→は?
知らないんですか地獄からじゃないと作品は生み出されないって言ってた天才がいるんですけどその子は本当に地獄にいることに関しては天才的でしかし自分と対等になろうとする『天才になりたかったパンピー』のおかげで(ry
はともかく、何をちゃんちゃらおかしいこと言ってんだろうなって話です。イエイヌに対するリスペクトひとつ感じ取れない内容を作っといて、これが傑作ですか?バグってんじゃない?
繰り返しになりますが、伝わってなきゃ失敗なんです。クリエイターは、自分のメッセージを作品に込めます。
受け手の意見が肯定的、否定的どちらに転ぶかは、確かに発表されてみないと分からない。けれど、今のようにあまりに大多数が否定的なのであれば、間違っているのは自分という考えになぜ至らないのか。
大層なテーマがあっても、素晴らしい主張があっても、見た側に伝わっていないのなら、その時点で失敗なんです。クリエイターはそれでお金をもらっているのだから。そのためにクリエイトしているんだから。
これも改めてになりますが、けものフレンズ2だから面白くないとネガキャンしてるわけじゃないです。
けものフレンズだろうとなかろうととにかく面白くないし、しかもあろうことか1のパクリや劣化版を出してきてるから切れてます。
これがけものフレンズのナンバリングじゃなきゃ見てないです、たぶん1話から見てないし、仮に見ててもとっくに切ってます。だって面白くないんだもん。
けれど見ないことには、けものフレンズとして、アニメとして面白くないものかどうか、はっきりと意見できませんので全話見てます。
と言うかこれ以上期待を裏切らないで欲しいんです。みんなが好きだった世界を壊さないで欲しい。願いはそれだけなんですけどね。
けもフレ2の9話に関しては「けもフレは優しいだけの世界じゃない」とか「人間のエゴが」どうこうとか書いてる人がいて、確かにそうなのかもしれないけど、それが受け手に伝わってない以上実力不足だし、それ以上に『けものフレンズ2』に求めてたものはそんなものじゃないんですよね。
— ダベミ (@DABEMI_ss) 2019年3月13日
※追記※
さて。このブログもそれなりのPVを戴きまして、私の主張や思いは伝わったかなと思います。が、
と言う質問がありました。コメントで返答しようかと思ったのですが、こちらでの返答を失礼します。
本来であれば、私も他人の感想や解釈に藪蛇を入れるべきではありませんし、それは望むところではありません。(なので、直接その人の前に行って「お前は間違ってる!」などと言うつもりもありません)
しかし、今回の場合は結論が間違っているので指摘する意図があります。
過程に対しても実質『イエイヌちゃんヤンデレ可愛い』でしか進んでおらず、イエイヌのキャラクターを表層でしかなぞっていないことは明白です。
また何とかさん(あくまで名前は出さずに行きますが)はキュルルが感謝しなかったのは計算の内としていましたが、果たしてそうでしょうか。
感謝のワードはその後カラカルにも言ってますし、4話のラッキービーストにも言ってますし、感謝そのものが出来ないわけではないはずです。というかあの場面でイエイヌに感謝を述べない意図や理由が、あの記事の内容だけでは納得できませんでした。
であれば、せめてイエイヌを無視して談笑するシーンをカットする、出来ないにしても音をオフするなど、
キュルルが周りに感謝やプラスの意見を持たないようにしなければ、必然イエイヌへの扱いの悪さが浮き彫りになり、視聴者から反感が出るのは当然と思うのですが、いかがでしょう?
あくまでイエイヌへのフォーカスしかせず、キュルルの9話内での立ち居振る舞いを全て無視して9話を優しい世界と断定するのは無理筋では。