好きな二次元の男性は、クズでした。(足立編)

なぜ、どうしてキミはクズなのか。

答えがあるなら私が教えて欲しい。………いや、ああそうか。そういう性格で設定されてるからきっとクズなんだ。

つまり、キミは何があったってクズのままで散ってくれる素敵な星屑だ。夢の詰まった宝箱だ。

ううん、本当にごめんね、クズだとしか言えないのが語彙力のなさを際立たせてしまって悔しいよ。

でもさ、キミクズじゃん。

 

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前回、葉隠 康比呂はいかにしてクズなのかと言う内容を書きました。アレですべてが伝わるとは思っていませんが、分かってくださる方が何人かでもいると幸いです。

そう言う訳なので、今度は彼とは別ベクトルのクズ、足立さんを紹介したいと思います。例によってネタバレ等には一切配慮しておりませんので、プレイ中の方はご注意を。

 

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2:ペルソナ4より、足立 透

あだち とおる さん。

あの「8年経っても新規絵が出てくる」でお馴染み(?)のペルソナ4の登場人物です。当然のように紛れてますが、仲間でもなければ被害者でもなく、ベルベットルームの住人でもありませんジャックフロストでもないです。

 

ペルソナ4はもうみなさんご存じな気もしますが、ざっくりと説明すると、

田舎町に一年だけ引っ越してきた高校生(あだ名:番長)が、『マヨナカテレビ』と言う謎の噂により『ペルソナ』なる力に目覚め、田舎町に突然起きた凄惨な連続殺人を解決するために仲間達と共に戦う物語

です。大事なところだけ詰め込んでみたよ。

 

え?これ足立どこに出てくんねん、と言う話ですよね、うん、知ってた。

 

○出ゲロ

彼の初登場シーンは、ストーリー序盤。『学校付近で事件が起きたので、事件現場付近を通らないように』と言う話にも関わらず、なぜか現場近くを通ってしまった主人公。

そこで主人公の居候先の叔父さんである警察の堂島さん(イケボのおいちゃん)が現れます。

そして彼、足立 透と言う男は、ここは危ないからと注意している堂島さんの背後から、まさかのゲロを吐きながらの初登場。

不憫な男子が大好きな方は、もうこの時点で目が離せません。

 

○署内一の頭脳派(笑)

足立さんはこの春から異動してきたばかりの堂島さんの部下です。ですが、どうも彼は短い付き合いのはずの堂島さんにも過剰なくらいに心配されるレベルポンコツです。

なんせ自分から「僕はこう見えて署内一の頭脳派だからね!」と言っています。

結論から言うと、足立、嘘乙。

と言うのも、彼のもう一つのあだ名は歩く情報漏洩です。警察なのにです。警察なのに情報漏洩、クビになってもおかしくねぇからなお前!!

 

○完全自己中キャベツ刑事

彼のことを表した言葉としてキャベツと言うあだ名があります。

これは、ある時期のジュネス(スーパーみたいなとこ)で会える足立のセリフから来ていて、

「いやぁー、キャベツを買いすぎちゃったよ。これから毎日キャベツ料理だ」

みたいな内容のことを喋ります。

あろうことか、この部分がフィーチャーされた結果、あだ名がキャベツになりました。

実はペルソナ4が発売された時、彼はコミュ(いわゆる親好度みたいなもの)が設定されておらず、他のCPUとほぼ同じ扱いでした。

なので、彼のパーソナルを知る為の手段がなく、必然的にそう言うネタ的な部分を弄られることになったのです。

ちなみにこのキャベツネタはのちのちアニメ版、P4Aに逆輸入されています。堂島さんにこってり絞られる足立の太股の上にはなぜかキャベツが……。

さらにこのネタが引っ張られた結果、格闘ゲームP4U2に参戦した時の肩書きが『完全自己中キャベツ刑事』になりました

余談ですが、足立の中の人(真殿 光昭氏。私にはブリーチのコンの人ってイメージしかないです)はキャベツを使ったおつまみのレシピを披露しています。あれ、確かコラボカフェに採用されてたような……。

 

 さて、ここまで読むと「アレ?足立ってクズじゃなくてただのポンコツじゃない?」となるんですが、こっからが肝です。

 

○誤認逮捕でも胸を張る

「お前が犯人だろ!」と言いながらただのアイドルの追っかけを殺人犯だと思いこんで逮捕。しかも協力してくれた主人公達にお礼まで言ってます。

いや、お前さぁ……。

結局この誤認逮捕がバレ、おもくそ堂島さんに怒られたうえ、それをグチったりします。お前のミスだぞ。

 

○まるで悪びれねえ

主人公達に何かしても「あはは、ごめんごめん」でだいたい済ませようとします。

CVの良さでだいたい許されてますが、普通だったら許されませんからね。

うっかりをよそおって主人公達に助言やヒントを与えてくれたり、さらには「僕は何も見てないからな」と言いながら取調室に入れたはずの主人公を逃がします。

ありがてぇけどもやっぱり許されませんね。後から堂島さんに半殺しにされても文句言わないで欲しいです。

 

○と言うかむしろ犯人

今までさんざん書きましたが、これが一番のクズ要素です。

ネタバレを配慮せずに結論から書いちゃいますけど、こいつが連続殺人の犯人です。

本当に無念です。我々は葉隠の時に学んだはずだったのに、活かせませんでした。

(※正確にはペルソナ4の方が先に発売されてるんですが、私がプレイしたのはその後発であるVita版P4Gです)

 

いやー、またですよ。愉快なお兄さんかと思ったらとんだサイコパス案件。

 

○真の姿はただのクズ

と言うわけで、彼はストーリー上のラスボスです。真のボスはまた別に存在するんですが、それには一定の条件を満たさなければなりません。

そう言う訳で、一応のボスである彼とは絶対戦うことになるのですが、その時に明かされる彼の姿はまさにゲスの極み。

実は今まで主人公達のことをずっと監視しており、ヒントを与えるふりをしてミスリードしていたことが判明したり、途中からは模倣犯に任せて傍観していたことが分かります。

 最初の被害者であるアナウンサーについては「俺が応援してやっていたのに不倫しやがって」と言う上から目線を発揮した上、「男だったら誰でもいいだろう」と言い寄った挙げ句、人外が蔓延る異界に彼女を放置し、しかも見殺しにしています。

次の被害者は女子高生(主要人物のひとりの思い人だった)なのですが、こちらも勘違いクラスに言いよって、しかも自分の思い通りにならなかったと言う理由で異界に叩き込んで放置。

結果的に死亡者を2人出してしまっています。彼が手を下したわけではないのですが、死の原因を作ったのは間違いなく足立です。仮に一度目が事故だったとしても(※この時点で足立は己が異界を行き来する能力を得たことを理解してなかったので)、二度目に関しては死ぬことを分かっていて放置しています。

安心院さんなら余裕でお前ここ(頭)おかしいんじゃねぇの……?を叩き込んでいるでしょう。

 

○拍車のかかるクズっぷり

彼はラスボス(の第一段階)なので、それ相応の強さで現れます。ちなみに作中でも珍しい成人のペルソナ使いです。

彼のペルソナはその名も『マガツイザナギ。主人公の初期ペルソナである『イザナギ』と対になる存在で、ビジュアルはほぼ同じですがメインカラーは黒と赤

しかも使う技はヒートライザ(全てのステータスアップ)マハジオダイン(全体に電撃属性の大ダメージ)と間違いなくボスクラスです。

そのくせ、初期のP4では所持金3000円でした。東京でうな重食って帰ってきた時の音尾琢磨かよ。

(ちなみに周回要素や、戦闘後にストーリーが追加されているVita版のP4Gでは所持金10,000円になってたはず。風俗行く気でもあったのかな……)

 

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いや、まあ他にも上げだしたらキリないんですよこいつ。

拳銃を持つために警察になったとか、ルート次第では主人公と共犯になるとか大体のゲームで有料DLCになるとか、結構罪深いところがあります。

覚えとけよ、お前。格ゲーで慣れすぎたせいで忘れてたけど、ヒートライザってただの補助技だからな。

 

それでも好きだよ足立さん。主に出ゲロのせいで。

 

まあ、ぜんぜん彼のクズっぷりを紹介できてなくて申し訳ないんですけど、私がどれだけ彼に思い入れがあるかは分かってもらえると思います。はい。現場からは以上。

んで、まさかと思うけどまだ続くんですかこれ……。